起業するなら賃貸仲介業がおすすめです。賃貸仲介業で起業すると4つのメリットがあります。仕入れがタダ、現金商売、単価が高い、ストック型のビジネスです。どれも起業する分野としては優れたメリットになります。
- 賃貸仲介業で起業するメリット
- 1、賃貸仲介業は仕入れがタダ
- 賃貸仲介業で取り扱うお部屋の種類
- 2、現金商売のため、資金繰りが安定している
- 3、単価の高いビジネス
- 4、蓄積型のビジネスのため、将来に渡って事業を継続できる
- まとめ
賃貸仲介業で起業するメリット
賃貸仲介業で起業するメリットは大きく4つあります。
- 商品(物件)の仕入れがタダのため、低コストで起業できる
- 現金商売のため、資金繰りが安定している
- 単価の高いビジネス
- ストック型のビジネスのため、将来に渡って事業を継続できる
この4つです。では、詳しく説明していきます。
1、賃貸仲介業は仕入れがタダ
賃貸仲介業の一番の良いところは商品である物件の仕入れがタダなのです。もちろん、自社物件で賃貸物件を購入して活用しようとすれば購入費用として高額な費用が必要となりますが、賃貸物件を仲介するだけなら仕入れはタダなのです。
不動産会社として起業して不動産協会に加入すればレインズという不動産業者間取引用のサイトを利用することができます。このレインズには売買物件や賃貸物件がたくさん掲載されていて、どの物件もただで取り扱うことができます。
昔は駅前に店舗を構えることが不動産会社の王道でした。しかし、現在ではインターネット影響によりお部屋探しはスマートフォンやパソコンで行うのが主流になりました。
その結果、駅前に店舗を構えることなくインターネット上に店舗を設置して営業する不動産会社が多くなってきております。
※時代遅れの宅建業法では店舗(事務所)の設置が義務付けられていますので、不動産会社で開業する場合は店舗又は事務所が必要になります。(出入口の指定、会社名の表記、不動産業の免許掲示等の細かい規定有り)
※宅建業法に適合した店舗又は事務所があるか、不動産協会の人が見にきますが、最近ではレンタルオフィスなどでも大丈夫なケースが増えてきています。
インターネット上の店舗というのは、ホームページのことですから、簡単に低コストで出店できますね。もちろん、そこへ集客するために広告費や創意工夫が必要となります。
店舗がインターネット上にあれば、あとは商品を揃えるだけです。この商品とは、賃貸仲介業で言えば入居者募集中のお部屋になります。
この入居者募集中のお部屋の仕入れがタダなのです。これが賃貸仲介業で起業する一番大きなメリットです。
そして、他のメリットにつながっていくのですが、仕入れがタダなのに、現金商売のため、現金収入があり、一契約単価が高く、将来に続いていく蓄積型のビジネスなのです。
賃貸仲介業で取り扱うお部屋の種類
賃貸仲介業で言う商品、入居者募集中のお部屋は2種類あります。(細かくわければ自社の物件や自社のサブリース物件などありますが、ここでは大きく2種類に分けます)
1、自社でオーナー様から入居者募集の依頼を受けて取り扱うお部屋
2、他業者(管理会社など)がオーナー様から入居者募集の依頼を受けているお部屋
自社で直接オーナー様から入居者募集の依頼を受けるにはオーナー様のところへDM(郵送メール)を送ったり、訪問したりして入居者募集の依頼を頂く必要があります。
また、他社のお部屋を取り扱う場合はレインズやアットホームなどの業者間流通を利用してお部屋の情報を取り出して使用します。
どちらにせよ、お部屋の仕入れには費用は掛かりしません!問屋さんから商品を購入してきたりする必要はないのです。
そのため、賃貸仲介業で起業すると、他社の物件を利用するのであれば、すぐに不動産業として業務を開始できるのです。
※不動産の売買も賃貸仲介と同じように仕入れはタダです。自社で直接売主から依頼を受けるか、他業者が元売の物件(流通物件)を取り扱うかになります。賃貸とほぼ同じですね。
2、現金商売のため、資金繰りが安定している
商売には現金がすぐに入ってくる商売と掛け売り(クレジットや手形)などにより現金が入るのがずっと先のものがあります。
起業した直後は資金が少ないのが普通です。会社の設立費用や店舗、事務所、その他仕事に使用するものの購入費などでお金をたくさん使った後だからです。
そのため、起業して仕事を開始したらできるだけ早く現金収入を得る必要があります。
賃貸仲介業はタダで仕入れたお部屋をお客様へ紹介して営業を行います。現地へのご案内をした後、契約手続きに進むのですが、賃貸仲介に関しては入金は現金ですぐに入ります。(最近はクレジット対応している不動産会社もありますね)
そのため、商品であるお部屋はタダ仕入れて、販売すれば現金収入がすぐ入るという良い自転車操業ができるのです。
世間でよくある商品は売れているのに現金収入がなく資金繰りが行き詰まり倒産する黒字倒産がないのです。
起業して会社を経営しているといつも思います。すぐに現金が手に入るビジネスは本当にありがたいなと(^^)/
3、単価の高いビジネス
賃貸仲介業は比較的単価の高いビジネスになります。東京都心部では賃貸仲介業の単価は10万円を超えてます。この単価自体も高いのですが、賃貸仲介業は仕入れがタダですから、売上=粗利(売上総利益)になります。
※会社の利益に関してはこちらの記事に詳しく書いてありますので参照ください。
一契約で10万円以上の利益ができるのです。もちろん、本当の意味での利益ではありませんが、仕入れがタダのため、仕入費用を差し引く必要がないというのは大きなメリットになります。
・一般的な商売は 売上 - 仕入費用 - 経費 = 利益
・賃貸仲介の場合 売上 - 経費 = 利益
だから、賃貸仲介業は人件費と広告費のビジネスと呼ばれています。賃貸仲介業の支出の内、大きく締めるものはスタッフ(自分も含む)の人件費と入居者募集のための広告費なのです。
広告費に関してはいくらでも調整ができますので、無駄なく適切な広告を打つことで広告費を抑えることができます。
だから、賃貸仲介業は単価の高いビジネスと言われているのです。
4、蓄積型のビジネスのため、将来に渡って事業を継続できる
賃貸仲介業のさらに美味しいところは、ただ仲介して終わりではないところです。物販や飲食店の場合は、売ってしまったり、食事が終われば、それで終わりです。
しかし、賃貸仲介業の場合は自社が直接オーナー様から入居者募集を依頼されている物件を仲介した場合は、仲介が終わっても、その後、更新や解約、リフォーム、次回の募集と繋がっていくのです。
だから、仲介件数が増えれば増えるほど、将来の更新料収入が増えたり、リフォーム売上が増えたり、将来募集できるお部屋が増えていくのです。
物件の仕入れから仲介するという流れを繰り返すことで仲介時の売上だけでなく、将来の売上を確保することができるのです。
自社で直接、家主様と取引しているお部屋に仲介をすれば、それはストックビジネスになるのです。
まとめ
もう十分、賃貸仲介業で起業するメリットは理解できたと思いますが、簡単にまとめておきます。
賃貸仲介業は
- 仕入れがタダで起業時の出費が少なくて助かる
- さらに現金商売のため、すぐに現金収入が入り、起業時の資金繰りが楽になる
- さらに一契約あたりの売上単価、利益単価が大きく少ない契約でも十分な売上になる
- そして、仲介して終わりではなく、仲介した後も更新や解約、リフォーム、次回の募集など将来の売上(利益)も確保できる
以上、賃貸仲介業で起業するメリットは4つ!起業するなら賃貸仲介業がおすすめです!でした。