フローリングに穴を開けて床下に潜る必要がありました。そのため、フローリングを切断して、その下の根太やコンパネも切断して開口部を作りました。もちろん、作業の後は開口部を塞ぎ、クッションフロアを貼って何事もなかったように仕上げてあります。
フローリングに穴を開ける状況とは?
フローリングに穴をあける状況は意外にあります。一番多いのは、フローリングがベコベコするなど、床の状態が悪くなった場合です。また、漏水があって床下に入る必要があるときや今回のようにシロアリ駆除のために床下に入る必要があるときです。
※シロアリ駆除についてはこちらの記事をご参照ください。
どのような場合でも施工方法は同じになりますので、ぜひご参考ください。大工さんや工務店に頼むと高額な工事料金になりますので、個人でできる方は十分に気を付けてDIYしてみるのもいいかもしれません。
フローリングの構造を理解する
フローリングは見た目はどれも同じような感じですが、フローリングの下の構造はいろいろな種類があります。その種類によっても多少、施工方法が違ってきますので注意しましょう。
建築図面等があれば、一番良いのですが、現実的にはフローリングの一部を注意深く剥がして、その下の構造を確認する形になります。
簡単に言えば、縦方向と横方向に棒(根太)が通っていて、その上や間に板(捨て張り合板)があり、その上にフローリングが貼ってあります。
基本的には接着剤(ボンド)と釘(フロア釘)で固定してありますので、剥がすのは大変な作業になります。ネジ止めならネジを外せば、構造物も簡単に取り外せるのですが…。
フローリングに穴をあける手順
電動ノコギリで切断する
フローリングに穴を開けるには、ノコギリで床を切断する作業が必要になります。しかし、やっかいなのは、フローリングや合板は厚さがいろいろ違う場合があることです。
一般的には12㎜が多いため、電動ノコギリの刃を12㎜出して切断を始めることが多いですが、厚さが違う場合は少し切断して厚さを確かめながら刃の出方を調整する必要があります。
刃が出過ぎていると、切断しようとしているものの下にあるものも切断したり、傷を付けてしまいます。また、刃が出なさ過ぎると切断しきれずに、剥すことができなくなります。
適切な刃の出し方で、フローリングや合板を切断してから、剥す作業に入っていきます。
大切なことを言います。電動ノコギリはなれないと危険です。プロが施工していると大変簡単そうに見えますが、実際にやってみると刃が床に刺さって、キックバックして電動ノコギリがはじけ飛ばされたりします。
※おすすめの電動ノコギリ
マキタのコードレス軽量電動ノコギリ
家庭で使うDIYや仕事先の軽作業にぴったりです。
電動ノコギリで床を切断するコツ!
電動ノコギリで床を切るコツは電動ノコギリの先頭の部分をしっかりと床に押し付けて、その後に回転する刃の部分を回転させながらゆっくり下に下ろしていってフローリングを切断することです。
フローリングをバールで剥がす
フローリングを電動ノコギリで四角に切断しても、簡単にはフローリングは取り外せません。その理由はボンドや隠し釘で下地(合板や根太)に取り付けてあるからです。
そのため、電動ノコギリで切断したら、切断したところからバールなどでテコの原理で力を入れて少しずつフローリングを剥がしていきます。
キレイに剥がすのは難しいため、結局は力ずくで破壊することが多いです…。
フローリングを剥がしたら、その下にある合板(合板がなく、根太にフローリングが乗っている場合もある)も同じ要領で切断して、バールで取り外します。
根太を切断する
フローリングを剥がして、その下の合板を剥がしたら、次は人が床下へ潜り込めるように根太を切断します。一般的な根太は30㎝間隔で設置されていますので、大人が作業服を着て30㎝の間から床下に潜ることができないため、根太を切断する必要があるのです。
ここでポイントがあります。それは根太を切断するのは根太を支えている木材の真上で切断することです。これは床を元通りにするときに切断した長さと同じ根太を支えている木材に乗せて設置する必要があるからです。
根太をただつなぎ合わせるのではなく、支えている木材の上に置く形で根太をつなぎ合わせることで根太の強度が保たれるのです。
床を原状回復する方法
さて、フローリングに穴をあけて床に潜り込み、作業が終了したら、床を元通りにする必要があります。
自宅であれば、お金も時間もかけて再度、フローリングを張り直しますが、古い賃貸物件の場合は床の穴を塞いだら、その上にクッションフロアを張り付けて仕上げます。
こうすることで、短期間に安く、お部屋を原状回復することができます。
床の原状回復手順
- 1、根太を支えている木材の上に置いて接続する
- 2,根太の上に合板を設置する
- 3,合板の上にフローリングと同じ厚さの合板を設置する
- 4,合板の隙間をパテで埋める
- 5、クッションフロアを張り付ける
まとめ
フローリングに穴を開けて床下に潜るのは意外に簡単です。難しいところと言えば、フローリングを切断するために電動ノコギリを使用するところでしょうか?
ただ、電動ノコギリを使い慣れている人であれば、フローリングを剥がす(釘や接着剤から)作業が一番大変かもしれません。
でも、大工さんや工務店さんに頼むと10万円以上かかりますので、築年数の古い自宅であればDIYで楽しみながら施工するのもいいと思います。
以上、フローリングを切断して床下に潜ってみた!でした。