スチームクリーナーはテレビショッピングなどで頻繁に宣伝をしているため、人気があります。しかし、実際に使った人の評判はいまひとつみたいです。宣伝では万能な清掃用具としてCMを流していますが、実は特定の用途だけに効果を発揮できるのがスチームクリーナーなのです。
スチームクリーナーは万能ではない!
スチームクリーナーは、約100度の高圧スチームで汚れを落とす掃除用具です。洗剤の力ではなく、水だけで汚れを落とすことができますので、お子様がいる家庭でも安心して使うことができます。
テレビCMなどを見ていると、レンジ回りの油汚れから床のフローリングやカーペット、トイレやお風呂、洗面台などの水回りなどをスチームクリーナーでキレイにする映像が繰り返し流されています。
この映像を見てスチームクリーナーを購入すると、実際にスチームクリーナーを使ったときにがっかりします。
スチームクリーナーは高温スチームで汚れを溶かすことができますので、キッチン回りの油汚れや水回りの黒ずみなどを落とすことはできます。
しかし、油汚れなどは、専用の洗剤(マジックリン等)で汚れを落とした方が簡単にきれいにすることができます。
わざわざ、スチームクリーナーを持ち出して、清掃するまでもないのです。その意味ではスチームクリーナーは万能ではありません。
キッチンの油汚れや床のフローリングやクッションフロア、水回りの汚れなどは、スチームクリーナーよりも洗剤で拭き掃除した方が簡単にきれいにできるのです。
なお、油汚れはマジックリンなどアルカリ性の洗剤で洗い、水回りの水垢汚れはバスクリーナーなどの酸性の洗剤で洗うと簡単にきれいにすることができます。
正しいスチームクリーナーの使い方
スチームクリーナーは高温のスチームで汚れを浮き上がらせて、その汚れを布カバーパットで拭き取る仕組みになっています。
パットを使わない場合は、スチームクリーナーを直接、汚れに吹き付けてから、浮いた汚れを雑巾でふき取ります。
汚れは熱に弱いですから、どんな汚れにも対応できますが、上記のようにより簡単に清掃できる方法があれば、その方法で汚れを落とせばいいのです。
スチームクリーナーで清掃した方が良いところ
・ソファー(布製でカバーが取り外しできないもの)
・畳
・ぬいぐるみ
・車のシート(布製のもの)
こういったところです。
なかなか、丸洗いできないソファーや畳、車のシートにはとても効果的です。また、ぬいぐるみも大きいぬいぐるみには最適です。
水洗いできないもの、こすり洗いできないもの、こういったものは清掃するのが大変ですが、スチームクリーナーなら簡単にきれいにすることができます。
スチームクリーナーの正しい使い方
スチームクリーナーは高温のスチームを汚れに当てて、浮いた汚れを布製のパットでふき取ります。
この原理をしっていれば、正しい使い方は簡単ですね。
間違ってもスチームクリーナーを早く動かしてはいけません。じっくりとスチームを当てて汚れが浮き上がってからパットでふき取るのです。
ふき取るパットが汚れたら、すぐにパットを水洗いしてください。パットの水を絞れはすぐに再度利用することができます。雑巾と同じですね。
パットで汚れをふき取って、パットが汚れたら水洗いして、再度パットを使用する。簡単です。
スチームで汚れを浮き上がらせますので、パットで強くこする必要はありません。常にきれいなパットで汚れをふき取るだけです。
スチームクリーナーの効果
スチームクリーナーの効果は汚れを高温のスチームで浮かせて、ふき取るだけでなく、除菌の効果があります。
スチームクリーナーで清掃すると、洗剤で清掃するのとは違い、除菌と消臭が同時にできるのです。
高温のスチームで雑菌を除去して、カビを防止して、バクテリアの繁殖を防ぐのです。そのため、ソファーや車のシート、ぬいぐるみなどにはピッタリの清掃用具なのです。
スチームクリーナーの選び方
スチームクリーナーは広告では良いことばかり宣伝していますが、スチームクリーナーの種類によっては満足した効果が得られないことがあります。
スチームの作り方は2種類
・ボイラー式
・パネル式
ボイラー式は、タンク内の水を沸騰させてからスチームを吹き出します。メリットとしては高温で、圧力が強いスチームを長い時間吹き出すことができます。デメリットとしては、タンク内の水が沸騰するまで時間がかかりますので準備してから使用するまで5分~10分程度の時間が必要となります。
パネル式は、熱くなったパネルに水を吹き付けることでスチームを吹き出します。メリットとしては、水を入れたらすぐにスチームが噴出して、すぐに使用できることです。デメリットとしては、ボイラー式ほど、高温や高圧でなく、長時間の使用はできないことです。
また、ボイラー式は、スチームクリーナーの本体が大きく、パネル式は本体が小さい傾向があります。お手軽に掃除をしたい場合はパネル式がおすすめで、じっくり掃除をしたいときはボイラー式がおすすめとなります。
スチームクリーナーは3種類の形がある
スチームクリーナーには大きく分けて、モップ式、ハンディ式、キャニスター式があります。どれも一長一短があります。
モップ式は、モップのような形状をしている主に床、フローリングやカーペット、畳などを清掃するときに使用します。
ハンディー式は、キッチン回りや水回りなど、こまかい部分を高温、高圧のスチームで清掃するときに使用します。
キャニスター式は、掃除機のようにタンクとホースが別になっていますのでタンクが大きく高温・高圧のスチームを長時間吹き付けることができます。
基本的には、キャニスター式でボイラータイプが一番おすすめです。ただし、お手軽に使いたい場合はハンディー式や床に特化して使いたい場合はモップ式を選ぶのも良いかもしれません。
おすすめのスチームクリーナー ベスト3
スチームクリーナーはたくさんの種類が売られていますが、極端に安いものは見た目だけがH2Oやケルヒャー、アイリスオオヤマに似ているだけで性能は大きく劣ります。
また、すぐに壊れてしまうケースも多いので、おすすめは家庭用であればH2Oシリーズか、アイリスオオヤマシリーズです
また、使用頻度が高い場合や作業する面積が広い場合はケルヒャーをおすすめします。本格的な業務用は高額で耐久性もありますが、ケルヒャーも比較的、耐久性がありますので繰り返し使用するなら良いと思います。
ベスト1 H2OスチームFX
※詳細は画像をクリックしてください。
テレビCMで大人気のスチームクリーナーです。小型で軽量化されたハンディタイプのスチームクリーナーになります。日常的に気軽に使いたい時に便利ですね。少し高めですが、ハンディータイプの中では一番おすすめです。(類似品で安いものはすぐに壊れたりするケースが多いのです)
ベスト2 アイリスオーヤマ スチームクリーナーキャニスタータイプ ホワイト STM-410E
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キャニスタータイプの大容量なスチームクリーナーです。見た目が掃除機みたいですが、フローリングや畳など広い面積をスチームクリーナーで清掃する人に向いています。業者さんは同じタイプでケルヒャーのものを使用している人が多いですが、家庭で使うにはアイリスオーヤマのキャニスタータイプでもよいと思います。
ベスト3 Ancii 強力洗浄タイプ スチームクリーナー 約130℃の高圧蒸気 多目的使用の掃除に セーフティロック スタートキット付き 水垢油汚れなどに ST-1 (イエロー)
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キッチン回りの油汚れも水回りの水垢汚れもすべてスチームクリーナーで洗いたい人にオススメです。スチームクリーナーは通常100度程度ですが、こちらは約130度です。高温スチームで油汚れも水垢も落としていきます。
まとめ
スチームクリーナーはテレビ通販でよく取り扱われていますが、実際に使った方のレビューがあまり良くないケースが多いです。
これはスチームクリーナーが汚れを落とせないわけではなく、スチームクリーナーの使い方が間違っているためだと思います。
わざわざスチームクリーナーを購入してキッチンの油汚れを落としたり、お風呂やトイレ、洗面台の水垢汚れを落としているからです。
その汚れはスチームクリーナーを持ち出さなくても、アルカリ性や酸性の洗剤で簡単にきれいになります。
だから、スチームクリーナーなんて不要だったなと思うのです。しかし、スチームクリーナーが本領を発揮するのは布製品などの汚れ落としや除菌・消毒なのです。
丸洗いできないソファーや大きなぬいぐるみ、車のシートや畳などをスチームクリーナーのスチームで汚れを浮かし、パットで汚れをふき取ることができるのです。もちろん、高温スチームによって除菌・消臭されますので清潔にきれいにすることができるのです。
ひとり社長はリフォームや民泊清掃の仕事もしていますので、定期的にスチームクリーナーでソファーを洗浄したり、畳を洗浄したりしています。
また、自宅でも車のシートを洗浄したり、大きなぬいぐるみを洗浄、除菌しています。
以上、人気のスチームクリーナーは使い方次第でおすすめの掃除用具になります!でした。