エアコンの取り付けについて書いてみようと思っていましたが…久しぶりにエアコン交換工事をしてみたところ取り外しは誰にでもできますが、取り付けはきちんとした技術がある人がやらないと難しいかなと思いました。
エアコン取付工事の流れ
エアコンを取り付けるだけであれば誰でも取り付けることができます。しかし、見た目をきれいにつけようとすると、それなりに技術が必要になってきます。
先日、ひとり社長も久しぶりに自分でエアコン交換工事をしてみましたが、普段から工事をやっていないと手順を忘れてしまったり、手順を飛ばしてしまったりして、結構大変でした。
また、エアコンを設置した後の仕上がりが昨年、自分が施工した工事よりもきれいじゃないなと感じましたので、一般の方がエアコン取付工事を行うのは難しいという結論に達しました。
そのため、この記事ではエアコン取付工事の簡単な流れを書いておきます。もちろん、素人の方でも時間をかけて頑張ってやれば自分でエアコン取付工事ができます。
なお、エアコンの取外工事は誰にでもできますので自己責任でやってみるのもよいと思います。詳しい情報については下記記事を参照ください。
1)エアコン取付工事の準備
エアコンを購入するときは、標準工事付きで購入するケースが多いのですが、自分で取付をする場合はエアコンだけを購入します。
そうすると、エアコンは下記の写真のように室内機と室外機をセットで購入することになります。
※一般的にはエアコンを購入すれば、室内機と室外機がセットですが、相場より安かったり、Yahoo!オークションなどでは室内機と室外機が別々で売られていたりしますのでご注意ください。
注意点①
気を付けて欲しいのは、インターネットでエアコンを購入する場合に相場より安いものは室内機だけを販売していることが多いのです。
なぜ、室内機だけ販売しているのかは謎ですが、たぶん間違えて買う人を当て込んでいるんだと思います。
もし、室内機だけが壊れて室内機だけ購入するという場合はあきらかに新しくエアコンを室内機も室外機もセットで購入した方が安いと思いますので…。
どのみち、設置工事が必要になりますのでエアコンを標準工事付きで購入すれば、室内機だけを交換するよりも安く済みます
注意点②
エアコンの取り付け工事とは、室内機と室外機をつなぐ工事になります。しかし、エアコンを購入しても室内機と室外機をつなぐ部材はついてきません。
エアコンを購入してついてくるのは上記の写真の通り、エアコンの室内機と室外機だけです。
室内機と室外機をつなぐ部材はセットで別売りされているのです。大きめのホームセンターやインターネットで購入ができます。(約5,000円程度)
その部材は、配管(2本)と電気ケーブル(VVF)、ドレンホース(排水)です。また、工事の時に使用するテープやスリープ、粘土も一緒に入っています。
エアコンを自分で取り付ける場合にはエアコンを購入して、さらに配管セットも購入しなければいけないのです。
しかも、配管は長さがいろいろあります。標準の4m以外にも短いもの、長いもの、長いロールで自分で切断して使うものがありますので室内機と室外機のつなぐ長さによってそれに見合ったものを購入しなければいけません。
さて、エアコンと配管セットを購入したら、早速取付工事です。まずは、養生シートを引いて床を傷つけないようにしましょう。
そして、高所作業になりますので脚立を置いて、そのわきに道具や工具を一式置いて施工準備完了です。
2)エアコンは室内機から取り付ける
さぁ、取り付け工事ですが、まずは室内機から取り付けます。なお、エアコン取付工事ではたくさんのゴミがでますのでプロはゴミ箱を作るところから工事を始めます。
ここでいうゴミ箱とは、エアコンの室内機が入っていた箱をゴミ箱にするのです。室内機を取り出して、その箱を縛っていたビニールテープで持ち手を作れば立派なゴミ箱が完成します。
分別は後ですればいいので、工事中に出たごみはどんどんこのゴミ箱に入れていきましょう。
作業を行いやすいように整理整頓しながら作業をします。
室内機を取り付けるには室内機と背板、そして配管セットが必要です。
エアコンの室内機は背板と言われる鉄の板を壁に取り付けて、そこへ配管をつなげた室内機を取り付けるのです。
プロの中でも工事のやり方が多少違いますが、配管を先につなげてから室内機を取り付ける場合と、室内機を取り付けてから配管をつなげる場合があります。
ただし、室内機を取り付けてから配管をつなぐのは一般の方には難しいので、配管を接続してから室内機を壁に取り付けます。
配管をつなげてから室内機を取り付けるためには配管を外から中へ差し込んでおく必要があります。
この配管を室内でつなげて、配管を外へ押し出してから壁に設置した背板に室内機を取り付けるのです。
3)イレギュラーはたくさんあります!
エアコン標準工事にもイレギュラーな工事はたくさんあります。まぁ、プロからすればそのイレギュラーはすべて想定内かもしれませんが…
今回のオートロックマンションのエアコン交換工事ですが、背板を打ち付ける場所がコンクリートでした…(;´・ω・)
そのため、通常のビス(ネジ)では背板を止めることができずに、振動ドリルでコンクリートに穴を開けて、そこへコンクリートビスを打ち込む方法で処置をしました。
結構、面倒です。わざわざ振動ドリルを用意しないといけないし、コンクリートを削ると室内が汚れます。そして、騒音も大きいという良いこと無しです。
また、逆に石膏ボードの場合はビスを打ち付けてもゆるゆるになってしまいますので、ボードアンカーを使用してしっかり背板を固定する必要があります。
この場合もボードアンカーを差し込む穴を開けて、ボードアンカーを差し込んで、ボードアンカーを特殊な工具で固定するなど面倒な手順が待ち受けています。
本当にシンプルなエアコン取付工事って、意外に少ないんですよね。
4)室内機を設置した背板に引っ掛ける
室内機の取り付けは、背板を壁にネジで固定して、そこへ室内機を引っ掛けるような形で取り付けます。
結構、簡単な取付方法になっているのですが上側をひっかけて、下側を爪にひっかけてある程度ですが、地震等はまったく問題ありません。
たまに、背板の設置が悪くてエアコン室内機が取れてぶら下がっているのを見かけますが、それはエアコンの取付が悪いのではなく、背板をしっかり取り付けていないからそうなるのです。
壁が石膏ボードでネジ止めが効いていないのに、ネジ止めだけで終わらせてしまっているケースです。本来は石膏ボードはもろい板ですから、ボードアンカーをしっかり仕様して背板をきちんと取り付けなければいけません。
しかし、ボードアンカーが面倒臭かったり、持っていなかったりして無理やりネジ止めで処理してあると数年後に地震等があった場合にネジが抜けてエアコンが傾いてきたりします。
ただ、この際でもエアコンの室内機は配管で室外機と繋がっておりますので、落下する危険性はまったくありません。配管がつながっている以上、背板が外れても室内機はぶら下がった状態になるだけです。
この室内機をきれいに設置するのは結構難しいのです。室内機に配管をつなげたときに室内機の中に配管がきれいに収まるようにしておかないと室内機を設置したあとに室内機と壁の間に隙間ができます。
5)室内機の次は室外機を取り付ける
室内機を取り付けたら、次は室外機の設置です。これは簡単です。室外の方はあまり見た目が問題になるケースがないためストレスフリーで作業ができます。
室内機からつながっている配管2本と電源ケーブルを室外機につなげて、排水ドレンを適当な排水場所に設置すれば完了です。
あとは、配管の中の空気を抜く真空引きという作業を行います。これも簡単です。真空ポンプで配管の中の空気を抜いてあげるだけです。
室外機には配管の中の空気を抜くためのバルブが用意されていますので、そこへ真空ポンプを繋ぐだけです。
たまに、インチキ業者は真空引きをしない場合があります。これはただ面倒だからしないのです。
真空引きしないと、配管の中や室外機の中に空気が入ってしまい冷却効果が下がってしまったり、故障の原因になりますので真空引きは絶対にしてもらいましょう。
すぐに壊れたりすることはありませんが、長い年月使用しているとしっかり真空引きしたエアコンとそうでないエアコンの性能の差が大きくでます。
室内機と室外機を配管でつないだら、配管の穴などを粘土できれいに処理したりすれば、エアコン取付工事は終了です。
まとめ
本当は詳しく書いて誰かの参考になればと思っていたのですが、現実的にはエアコンの取り付け工事は難しく、慣れていない人がやると失敗する可能性が高いため、エアコンの取付工事はプロに任せましょう。
以上、簡単なエアコンの取り付け方!~でした。
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