【最終更新日2018/2/11】
今日、ニュースで大手旅行会社のエイチ・アイ・エスに創業者の澤田秀雄さんが12年ぶりに社長に復帰するというニュースがありました。いま思えば、ひとり社長が起業を考えたきっかけになった本が澤田秀雄さんの著書「「旅行ビジネス」という名の冒険(ベンチャー)―HISはなぜ急成長したのか」でした。
澤田秀雄さんの本との出会い
ひとり社長は帰国子女です。そのため、子供のころから海外に行くことが多かったのです。空港の雰囲気や飛行機が大好きで、学生の頃からなんとなくですが、旅行会社で働きたいという希望がありました。
いま思えばなぜ、パイロットや飛行機の整備士などを目指さなかったのかよくわかりませんが、旅行会社に魅力を感じていたのはたしかです。そして、運命的に「「旅行ビジネス」という名の冒険(ベンチャー)―HISはなぜ急成長したのか」という本を手にします。
その当時は一生懸命、本を買っては乱読していた時代でした。まだ、将来何をしたいのかわからなくて、でも自分の能力を向上させるために毎日、日経新聞を読み、自己啓発本を読み、歴史小説を読んでいたころです。
当時は起業は一切意識していなくて、あくまでも一流の会社員になりたいという希望が強かったと思います。
※起業する人におすすめの本はこちらの記事を参照ください。
本を読んで人生が変わる
子供のころから運動部のキャプテンをしていました。社会に出てからいろいろな経験を積む中で自分自身はナンバー2の立場で現場で力を発揮するタイプだと感じていたので起業することはまったく考えていなかったのです。
しかし、澤田秀雄さんの本を読み、考えが変わりました。その本は基本的には澤田さんの自伝的な本です。生い立ちから学生時代に世界中を旅行したこと、そこでビジネスに目覚め、日本で旅行会社を設立したことなど、澤田さんの人生がその本には詰まっていました。
そこには自由で無限に広がる可能性が描かれていたような気がします。会社員として会社の方針に従って仕事をするのではなく、自分の好きなことを仕事にして、自分の責任と判断でどんどん事業を拡大していく…
しかも、試行錯誤しながらでも少しずつ稼げるようになり、事業として成り立つようになる。さらに事業が拡大していく。
そんなに起業がうまくいくことなんてあまりないとは思いますが、とにかく希望と夢を持つことができた本です。
この本が起業を意識した一番最初のきっかけだったような気がします。この本を読んだことで旅行業界に行きたくなって、一時期、東京の飯田橋にあった東京観光専門学校へ通っていました。結構本気でしたね(笑)
旅行業務主任の資格を取得するために通学していましたが、当時お付き合いしていた彼女といろいろあって通学するのをやめた苦い記憶があります。
本を読んで起業を意識する
現実的には子供のころから起業を意識する人なんて本当に一部の人だと思います。親が起業しているとか、なんだかの影響を受けないとなかなか起業という発想にいきません。
特に日本の教育の場合は、良い学校を出て、良い会社に勤めることが正義みたいな教育をしていますので、起業するという考えを持つことは難しいと思います。
お金儲けの神様と呼ばれていた邱永漢さんが言っていましたが、日本の就職はどの会社に勤めるのかが重要であくまでも就社であると。どの会社に勤めるかで一生が決まってしまう。
しかし、中国ではあくまでも就職であり、会社は重要ではない。自分がやるべき職業につくのであって、会社はどこであってもいい。そして、仕事をマスターしたら起業して自分でその職業をやる。
起業するなら邱永漢さんの「新・メシの食える経済学~お金に恵まれる人生への手引き~ (光文社知恵の森文庫)」はぜひ読んでおいてください。
読むだけで起業したくなります。だって、会社員でどんなに偉くなるよりも起業した方が早く簡単にお金に恵まれた生活ができそうな気分になるからです。
会社員で高額な税金を支払うより起業して自分の会社でいろいろ節税して、会社の経費を自由に使った方がお金に恵まれた生活はできそうです。さすが、お金儲けの神様…仏様…邱永漢さん…
同じ人間ですが、日本人と中国人ではずいぶんと価値観が違うなと感じます。たしかに日本の場合は学校を卒業したらとにかく長く勤められる会社に就職する人がほとんどです。
澤田さんの運をつかむ技術からも学びました
社会人になってからも海外旅行へ行くたびにHISを使わせて頂いたりしていましたので、起業することについて常に意識させられていました。
澤田さんが長崎のハウステンボスの立て直しをすると聞いたときは「また新しい事業をやるのかいいな」と思った記憶があります。
ただし、当時のハウステンボスは何度も事業主体が変わり、それでも立て直せなかった状況にありましたので、うまく立て直すことができるのか疑問視されていました。
しかし、澤田さんはハウステンボスの敷地内のホテルに住居を移して、本気でハウステンボスを改革したことで黒字化を果たし、また、さまざまな斬新なサービスを提供し続けています。
このハウステンボスの立て直しについては「運をつかむ技術―18年間赤字のハウステンボスを1年で黒字化した秘密」(著)澤田秀雄 に詳しく書いてあります。
ひとり社長も子供を連れてハウステンボスに1週間滞在したことがありますが、広大な敷地に独特の世界観(オランダ)を醸し出していて、とても印象に残った1週間でした。
最初に船でハウステンボスに渡り、園内も船か、家族で乗れる足漕ぎ車両?を使います。この時点で非日常的ですから楽しい気分が味わえます。
そして、夜はたくさんのイルミネーション(光の王国)が飾られていました。現在はロボットが対応してくれる変なホテルとかあるそうですので、また行ってみたいと思います。
少し話がそれましたが、起業を考えるきっかけになった本はHISの創業者である澤田秀雄さんが書いた「「旅行ビジネス」という名の冒険(ベンチャー)―HISはなぜ急成長したのか」でした。
まとめ
たまに考えます。起業する人と起業しないで会社員を続ける人の違いを…。でも、答えはありません。起業する人と起業しない人は本当に紙一重の差なのだと思います。
ちょっとしたきっかけで起業を志したり、きっかけがなくて会社員のまま一生を終えたり、その程度の差なのかもしれません。
ひとり社長は良くも悪くも旅行会社HISの創業者・澤田秀雄さんの「旅行ビジネスという名の冒険」という本を手に取ることがあり、そこから起業に向けて運命が少しづつ動き出したと思っています。
以上、起業のきっかけとなった1冊の本!起業した人の体験から学ぶ!でした。