【最終更新日2018/2/17】
ひとり社長が3年前に起業したときには新宿のレンタルオフィスを借りました。しかし、いま起業するなら自宅を会社登記にして、各種クラウドサービスを組み合わせて起業していたと思います。その方が、仕事の効率が上がり、低コストで起業できるからです。
不動産業で起業するなら事務所が必要
これは業種によって違いますが、ひとり社長の場合は不動産業で起業したため、自宅を不動産会社として認めてもらうのが難しかったのです。
自宅を不動産業で使用するときは、お客様の出入り口が必要だとか、家族の居住空間と離れた部屋じゃないといけないとかいろいろ言われていたからです。
レンタルオフィスも数年前までは不動産会社としての免許が下りなかったのですが、現在ではどのレンタルオフィスでもだいたい宅建業の免許が取得できるようです。
なかなか、宅建業の免許が下りなかった時代に頑張って交渉を続けて、レンタルオフィスでの不動産業を認めさせたツワモノがいて、その前例を拡大解釈してどんどんレンタルオフィスは解放されていったと聞いています。
普通に起業するならオフィスは必要無し!
業法の縛りなどがなければ、起業は自宅でいいと思います。起業当初はとにかく節約をしないと、どんどん資金は流出していきます。
誰かと組んで起業するならレンタルオフィスを活用して、ひとりなら自宅がいいです。ただし、自宅を隠したかったり、信用を高めるため都内の一等地に会社の住所が欲しい場合はバーチャルオフィスを活用するのがいいでしょう。
バーチャルオフィスであれば、安く住所を借りることができます。バーチャルオフィスに会社を登記して会社謄本を作成したり、名刺やホームページなどにその住所を活用することができます。
新宿の住友ビルや品川のインターシティーなどに住所を登記することができますので、大変おススメです。
起業当初に必要なクラウドサービス
起業当初は最小限に行きましょう!!ひとり社長がいろいろ経験した中で絞り込むならこうなります。
・Web(ホームページ・メールアドレス)
・電話
・FAX
・会計ソフト
この4つが最小限に必要なものでした。ただし、FAXは業界によっては不要かもしれません。
Web(ホームページ・メールアドレス)
現在のビジネスは絶対にホームページとメールアドレスが必要になります。ホームページ=信用になっていますので、起業する前にホームページを作っておきましょう。
また、そのホームページのURLとメールアドレスはできるだけ同じようなものにしておくと良いと思います。
賃貸物件を借りるときの入居審査でも勤務先のホームページは必ず確認しています。在職証明や収入証明よりも重視しています。どんな会社に勤めているのかはお部屋を貸す側にとって重要なことだからです。
ひとり社長は現在、自分でホームページを作成しています。Jimdoのビジネスプランを利用していますので、オリジナルのドメインを設定できて、また、メールアドレス(サーバーの利用)も付いていますので大変便利です。
直観的な操作でホームページが作れて、自分でいつでも改修できるのは本当に助かります。外注してしまうと思った通りのページを作るのに意思の疎通が必要になります。
また、どうしてもお互いのイメージが共有できなかったり、作業が遅かったり、その都度、お金がかかったりしますので、起業当初は自分で作るのがベストだと思います。
起業するなら固定電話の番号を用意しよう!
起業するなら最初から固定電話の番号を用意した方がいいと思います。携帯などの090,
080,080,050では信用がされないからです。
ただし、起業すると会社の規模やその時の気分によって事務所を移転することが多くあります。また、事務所でずっと電話を待っているわけにもいきませんので、クラウドタイプの固定電話番号を利用することをお勧めします。
クラウドタイプの固定電話とは、普段使っている携帯番号に固定電話の番号を被せて使うイメージです。
自分の携帯電話から固定電話の番号で受信したり、発信したりすることができます。たったこれだけで会社の信用がアップするから大切なことです。ひとり社長の場合は賃貸管理業を起こっていて、取引先に高齢者が多いのでなおさらかもしれません。
FAXはスマホに入れて持ち運ぶ
日本は世界でも珍しくいまだにFAXを多用する国です。ひとり社長もFAXなんて使いたくないのですが、不動産業界はFAX大好きなため仕方なくFAXを利用しています。FAXじゃなくて、メールを使えよ!!!といつも思っているのですが…。
ただし、不動産業界の取引先は高齢者の方が多く、パソコンを使わない顧客が多いというのが現実です。高齢者の方にとってはいまだにFAXが活躍しているのです。お見積書や入居申込書などもすべてFAXでやりとりするのがいまだに一般的です。
そのため、残念ですがFAXを使わざるえません。もちろん、FAXもクラウドタイプを使用しています。事務所でいちいちFAXを受け取るわけにはいきませんので…。
クラウドタイプのFAXはパソコンやスマホからFAXの受信や送信ができますので大変便利です。不動産業界は毎日たくさんのFAXが流れてきますので若干うっとうしいですが…。
でも、FAXをスマホで確認するだけならあまり手間がかからなくていいです。FAXロール(感熱紙)が切れた!!!なんて騒ぐ必要もありません。
FAXの機械、インク、用紙がもう要らない!インターネットFAXって?
起業する前から会計ソフトを使い始めよう!
起業して一番の難関は会計処理でした。ひとり社長はサラリーマンだったため、会社の会計をしたことがありません。お店のお金の管理や小口経費の処理程度しか知識がありませんでした。
しかし、起業して1年目は自分で税理士を使わずに会社の決算処理をしました。もちろん、インターネットでいっぱい決算処理を調べて処理を行いましたが、一番有効だったのが会計ソフトにはすべてのお金の情報を入れておいたことです。
クラウドタイプの会計ソフトfreee を使用していますが、口座を紐づけしておけば自動で入金、出金が記録されます。その仕分け程度をやるだけですのでとても簡単です。
また、小口経費についてもジャパンネット銀行の法人カードを作り、デビット決済をしていますので、自動的に会計ソフトに取り込まれます。
だから、経理処理と言っても最小限の仕分け作業とわずかな手書き領収書の処理をするだけです。
決算期になれば、決算画面から決算に使う書類をプリントするだけですのでとても簡単です。あと、起業したばかりで、売上が少ない時期はあまり経理を厳密にする必要はないと思います。
最初から経理をきっちりやろうと税理士を雇い、時間をかけて経理作業をしてもあまり意味がありません。起業した当初は営業活動に全力を尽くすべきですし、また、起業当初は決算が多少間違っていても税務署も気にしません。
会計ソフトを使うコツですが、起業する前から利用を始めましょう。そうしないと起業準備で使用した経費などの処理が面倒になります。また、とにかく全てのお金の流れを会計ソフトに記入することが重要なことです。
会計ソフトの数字と売上や利益などを管理する数字は別物として管理することも重要です。会計ソフトの数字を集計したものを見ていても会社運営の改善にはなりません。売上管理は必ず自分で作ったエクセルなどで管理することが重要だと思います。
まとめ
現在は起業するのが本当に簡単です。資本金の規制もありませんので行動力があればすぐに起業できます。
また、起業してすぐに自由に動き回れるように(営業活動ができるように)いろいろなクラウドサービスがありますで、自分の仕事にあったサービスを利用するといいと思います。今回、最小限必要なサービスだけをご紹介させて頂きました。
起業するなら、ホームページとメールアドレスを用意して、電話、FAX、会計ソフトを揃えておきましょう。あとは、行動することです。行動すれば自分も周りも環境も変わります。
以上、起業にオフィスは必要ない!クラウドサービスを活用して低コストに起業しよう!でした。