【最終更新日2018/1/18】
私は10年以上、全国チェーンの不動産会社で勤務してきましたが、優秀な店舗には必ず優秀な店長がいました。逆に優れた営業マンがいてもお店が優秀だとは限りませんでした。だから、優秀な組織には優秀なリーダーが必要不可欠だと思っています。
- 優秀な社員がいてもリーダーが優秀じゃなければ勝てない
- 組織には縁の下の力持ち、陰の努力をする人が必要
- 優秀な社員が優秀なリーダーだとは限らない
- ひとり社長はアウトソーシングと業務委託とITを使いこなす
- まとめ
優秀な社員がいてもリーダーが優秀じゃなければ勝てない
優秀な社員はどんな会社にもいます。しかし、優秀な社員がいたとしてもリーダーが優秀でないと組織としては強く、勝てる組織にはなりません。
それは優秀だからといって、なにもかもすべてを一人でできるわけではないからです。私が店長をしていたお店でも毎月、営業成績で表彰される優秀な社員がいましたが、その社員ですら、その他の社員の陰の努力の上で優秀な成績を残せているのです。
また、その陰の努力を優秀な社員の成果に結びつける仕組みを作り、運営するのは組織のリーダーの仕事です。
リーダーが優秀だから、売上の良い優秀な社員がいるのです。賃貸仲介業で言えば、お客様に対する営業力がとても高くても、良いお部屋を仕入れてくれる社員がいなければ売れないのです。
仕入れがしっかりできていて、また、集客がしっかりできていて、はじめて優秀な営業マンが誕生するのです。
※優秀な営業マン=トップセールスについてはこちらの記事をご確認ください。
組織には縁の下の力持ち、陰の努力をする人が必要
陰の努力とはなんでしょうか?直接、評価の対象にならなかったり、表面的にはあまり成果として認識されないような成果を残すことです。
不動産業では、不動産を仕入れて、商品化して、販売します。優秀な社員というのは販売成績が優秀な社員です。毎月、営業成績によって表彰されたりします。
しかし、仕入れた不動産をきれいに写真を撮影してネット掲載して集客に貢献している社員はなかなか評価の対象になりません。
直接、売上(利益)という見える結果につながらないものは、あくまでも陰の努力の青果物として存在するだけになっているのです。
そのため、優秀なリーダーはその陰の努力の成果物を全社員に成果として認識させ、その成果物があるから販売が円滑に進むことを明確に示す必要があります。
そして、全社員が仕入れから商品化、販売まで役割分担しながら効率良く売上を上げ続ける仕組みを作れるのが優秀なリーダーになれる条件となります。
優秀な社員が優秀なリーダーだとは限らない
これは良く言われることですが、優秀な社員が必ずしも優秀なリーダーになるとは限らないということです。逆に営業成績の良い社員はリーダーになるとダメダメになるケースが多いように感じます。
これはまわりの社員の陰の努力によって、優秀な営業成績を残せていることをあまり認識していないからだと思います。
自分と同じことを全員が行えば、組織は強くなると勘違いするケースが多く見受けられます。
もし、優秀な営業マンと同じことを全員がやったとしたら、不動産を仕入れてきたり、仕入れた不動産を商品化して集客したりする人がいなくなってしまいます。
そうすると過去の財産である在庫を売りつくすとすぐに売上が減少します。
よく野球で花形の4番バッターやエースの投手よりも、キャッチャー出身の人の方が名監督が多いと言われるのと同じ理由だと思います。
キャッチャーは試合の流れを読みながら配球を考えたり、投手やバッターの気持ちを読みながら配球を考えますので、自然と全体を俯瞰したり、細部まで気を使ったりすることが身についているのだと思います。
※不動産会社の店長の仕事についてはこちらの記事を参照ください。
ひとり社長はアウトソーシングと業務委託とITを使いこなす
組織は社員それぞれが役割分担された仕事をこなすことで大きな売上につなげていますが、ひとり社長の場合はどうすればよいでしょうか?
すべてをひとりでこなすことはできません。また、すべてを高いレベルで行うとなるとより難しくなります。
アウトソーシング
費用対効果が低い業務に関してはできるだけアウトソーシングして外部のサービスを利用しています。
経理業務や緊急対応(設備不良等)はすべてアウトソーシングして、より売上に直結する仕事に注力することが大切だと思っています。
業務委託
アウトソーシングと似ていますが、外部のサービスを利用するのではなく、外部の人を社内の人として活用します。
社員を雇用すると正社員であれ、契約社員であれ、バイトであれ、経理処理の負担が増えたり、辞めて欲しいときに言いづらかったりしますので忙しい時期や成果給で成り立つ業務は業務委託として外部の人に仕事をお願いしています。
現在は組織に属して働きたくない人もたくさんいますので、やればやっただけ収入が増える仕組みを業務委託の方に提供しています。
また、やればやっただけ収入が増えるフロー型の収入だけでなく、継続的に収入が発生するストック型の収入と組み合わせることで優秀な業務委託の方と長くお付き合いがしていける関係を築いている最中です。
組織に属さなくても、しっかり収入があり、将来的な不安を取り除くことができれば、もっと個人個人が活き活きと仕事ができる環境を作れるのではないかと思っています。
IT活用
とにかく新しいサービスを取り込むことが重要だと思っています。エクセルをマクロなど利用して有効活用することも大切ですが、新しいITサービスは常にチェックして無料体験できるものであれば、どんどん利用しています。
クラウド会計のfreeeでは、会計処理だけでなく、請求書の発行から入金までワンストップで対応するサービスを提供してくれていたり、使えばものすごく便利なサービスが世の中にはたくさんあります。
それらのサービスの中から自社にあったサービスを選択して、有効に活用することが大切だと思います。
まとめ
組織を強くしたり、優秀な組織にするなら、とにかく優秀なリーダーが必要です。
スポーツでも同じですが、優秀な監督がいればそのチームは常に強いチームでいられます。万が一、監督が違うチームへ行ってしまうと、その行った先のチームが強くなります。
また、優秀な選手が卒業してしまっても、優秀な監督が残れば、そのチームは強くあり続けることができるはずです。
ひとり社長の場合は効果や効率の良いものだけを自分自身で行い、それ以外はアウトソーシングしたり、業務委託で他人に任せたり、ITサービスを利用して効率を良くする仕組みを作ることが大切です。
ひとり社長は優秀なリーダーを目指さなければいけません。優秀なリーダーとは誰がやっても成果が上がる仕組みを作り、それを継続させていけるリーダーです。
以上、組織には優秀なリーダーが必要!優秀な社員は優秀なリーダーが作る!でした。